手術用顕微鏡を使用して行った眼科手術について(ここをクリック)
ゆじ動物病院がお届けする症例紹介・CT機器・眼科手術レポート紹介。手術用顕微鏡を使用して行った眼科手術について(ここをクリック) (2016-06-28)について
--ゆじ動物病院-- 症例紹介・CT機器・眼科手術レポート
2016/06/28 掲載!
重度角膜穿孔に対する有茎眼球結膜移植術について
角膜障害部が背側角膜まで到達しており、眼の中の水(眼房水)が漏れ出し眼の形が保てなくなっていた生後4ヶ月の元気なパグの子です。
手術は手術用顕微鏡を用いて、
@角膜の傷の部分を注意深くきれいにし、
A穴の開いた部分にかぶせることができるように白目の部分にある結膜という膜をできるだけ薄くそして十分な長さに切り取り、
B切り取った場所の傷(結膜弁を作成した部分)を縫合した後、
C作成した結膜弁を反転させてとても細い糸(縫合糸)で眼球(角膜)に縫い付けていきます。
D傷の保護と涙液による傷の修復を促進するため、まぶたを少し縫って目を半分閉じておきます。(後日抜糸します)
E後日、角膜の穴に移植した結膜がきちんとくっついたら、次に白目と角膜の穴の間の部分(有茎部分)を切断します。